
七宝焼きという名前を聞いたことがあっても、実際に見たことがない方もいるでしょう。七宝焼きは特殊な絵の具を盛りつけ焼成する、伝統工芸となっています。多くの方は愛用されていますが、七宝焼きのどういったところに魅力を感じているのでしょうか。
こちらの記事では七宝焼きの魅力について、解説をしていきます。こちらの記事を読めば、多くの魅力がつまった七宝焼きのことを、深く理解できるでしょう。
七宝焼きの魅力は「美しさ」と「表情」にある
彩りが豊かで華やかな印象をもつ七宝焼きは、人によってさまざまな魅力を感じることでしょう。なぜなら技法ひとつをとっても、高度な技術を要するものから、初心者でも気軽にできるものまであるからです。
七宝焼きに共通する魅力はなにかと、考えたとき「美しさ」と「表情」のふたつがあります。どういうことなのか、ひとつずつ解説をしていきましょう。
ひとつめに「永くに保たれる美しさ」
ひとつめの魅力は、七宝焼きの「永くに保たれる美しさ」があげられます。七宝焼きは金属にガラスを焼き付けたものなので、表面がガラス質の光沢で覆われていてたいへん美しいものです。それを可能にしているのが「釉薬(ゆうやく、うわぐすり)」とよばれる粉状の薬品です。これを塗って焼成をすることでガラス質に変わり、美しい模様をつけるだけでなく、サビから守り防水の機能をもたせられます。
エジプトのツタンカーメンの黄金マスクに、七宝焼きの技術が使われていることも確認されています。このことからも、当時の美しさが保たれていることもご理解いただけるでしょう。いま購入した七宝焼きの美しさは保たれたまま、親から子へ・子から孫へと受け継いでいけます。
ふたつめに、ひとつひとつが違う「表情を持っている」こと
もうひとつの魅力が、七宝焼き一つひとつに違う「表情をもっている」ことがあげられます。七宝焼きはさまざまな技法があり、そのどれもが違う輝きを放っているのです。
さらに七宝焼きは作り手の数だけ表情が違います。同じ題材で同じ釉薬をつかっても、完成品が同じものに仕上がることはありません。文字通り世界にひとつだけの作品が作れることも、七宝焼きの魅力でしょう。
魅力がつまった七宝焼きはどういったものに使われている?
魅力が数多くある七宝焼きですが、どういったものに使われているでしょうか。江戸時代に作られるようになったときは、刀のつばやサヤの装飾・ふすまにおける取っ手の装飾などに用いられていました。しかし現代では身近なものに使われています。
そこで七宝焼きが使われている、代表的なふたつのものを紹介していきましょう。
校章や役職を表す「バッヂ」
学生のときに一度は付けていた校章や、会社の役職がつけている「バッヂ」は、七宝焼きで作られています。議員が付けているバッヂもこれに該当します。仕事で身につけている方もいるので、ひとつは所持しているかもしれません。
普段使いに「ペンダント」「ネックレス」
七宝焼きの魅力は美しさにあります。「ペンダント」や「ネックレス」「タイピン」や「カフス」などの、身につけるアクセサリーに多く用いられています。ジュエリーとは違った輝きを持つ七宝焼きのアクセサリーを身につければ、その日1日が特別なものに変わるでしょう。
車の「エンブレム」にも
いまは見かけることが少ないものの、車の「エンブレム」にも七宝焼きが使われています。ガラス質の美しい光沢をもちサビに強く耐久性が強いことから、高級車に用いられていました。最近では経年劣化による色あせやヒビ、コスト面などで採用されていません。
海外にも七宝焼きがある?
七宝焼きは海外にもあり、西洋でも紀元前に技術は存在していたといわれています。古くは明治時代におこなわれた、パリ万国博覧会に出展をしていました。
西洋にも七宝焼きの技法があり、名称は違えどもその技法は同じものが使われています。西洋にある骨とう品店でよく見られるので、旅行で立ち寄った際には見てみるとよいでしょう。また、日本の七宝焼きも海外で人気を博しています。
まとめ

七宝焼きは見る人によってさまざまな魅力を感じ、とくに「美しさ」と「表情」は七宝焼きがもつふたつの魅力といえるでしょう。ツタンカーメンの黄金マスクにも使われていることから、美しさを損なわずに自分だけの表情をもった、作品の魅力にひかれるでしょう。
身近なものにも七宝焼きは用いられ、バッヂやアクセサリーだけでなく高級車のエンブレムにも一時は使われていました。いまでは経年劣化やコスト面などの理由から、見かけることはありません。海外でも七宝焼きがあり、古くはパリ万国博覧会で出展もされていました。名称は違えども技術は変わらず同じ技法で制作をされています。
「畠山七宝製作所」 では、七宝焼きの魅力をアクセサリーとして制作・販売しています。世界にひとつだけのアクセサリーを取りそろえていますので、一度手にとってお楽しみください。お客様のご来店をお待ちしております。